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農場だより

冬だからできる大切な仕事2021.01.29

冬私達はどんなことをしているのでしょうか?

冬はハーブがよりよく育つための「土づくり」に集中します。

土は植物が根を張るための土台です。

私達が理想とする土はフカフカで、

水分を保って、隙間があり空気が豊富にある土です。

カチカチに固まった土では、根から水や空気が供給されず

植物は元気に育つことができません。

理想のフカフカの土に近づけるために今の時期に

牛や鶏の糞や植物などを醗酵させた堆肥(たいひ)を土に混ぜることが大切になります。

 

ぶるっと震える冷たい風が吹き抜ける日に堆肥を撒きました。

堆肥は完全に醗酵し乾燥した状態で、触るとサラサラして、

鼻を近づけてもいやな臭いはしません。

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まずトラクターで堆肥をすくい、マニアスプレッター(堆肥を撒く車)に積みます。

風が吹くと飛んでいくので慎重に入れます。

風向きによってはトラクターの運転手に降りかかり顔が真っ黒になることも。

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それでは堆肥を撒いていきます。

やみくもに撒くのではなく昨年のハーブの生育結果や土の状態を見て

どこに多く、少なく撒くか調整します。

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撒き終わったら、土に混ぜ込むためにトラクターで耕します。

土の中に大きな石があると、ドンと突き上げられる衝撃があり

トラクターが飛びあがるのでお尻が少し痛くなります。

そんなことにもめげずに、しっかり土に混ぜ込むために時間をかけて何度も深く耕します。

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繰り返すうちに少しづつフカフカの土に変わっていきます。

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今回耕しただけでは理想の土になるのは無理なので

冬の間に何度も耕します。

 

3月になると苗の植え付けが始まりそこから、

ハーブの栽培、管理に集中します。

冬の間にどれだけ土を良くできるかが今年の栽培の

決め手になるので2月以降も土づくりに全集中します!

 

次回は農場の落ち葉や化粧品原料としては使わないハーブの

部分を利用した堆肥づくりについてお話します。

 

 

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