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農場だより

歴史の深いハーブの収穫です2020.10.01

今回は料理のスパイスとしてお馴染みのハーブ、「セージ」、「タイム」のお話です。

8月の作業はハーブの剪定(せんてい)や草刈りが主な内容でした。

8月の暑さがまだまだ残る9月。これからは収穫作業が増えていきます。

9月の後半にセージとタイムを収穫しました。

 

  • セージの収穫

古くから薬効に富むと有名なハーブです。

古いアラビアのことわざには

「庭にセージを植えている者がどうして死ぬことができようか」

と記されているほどです。

強壮、消化促進、解熱、浄化作用にすぐれているとされ

肌への効果としては、抗菌、引き締め、抗炎症などが期待されています。

収穫直前のセージ

収穫直前のセージ

 

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前回6月の収穫から、葉、茎が30センチ程ほど生長しました。

鮮やかな若草色の葉が茂っていたら収穫の合図です。

それでは収穫していきます。

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セージは低木に分類され根本は木質化して固くなっています。

茎の柔らかい新芽の部分を収穫していきます。

すると一面がすっきりと爽やかな香りが広がります。

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収穫が完了しました。

フレッシュな状態のまま乾燥させて、その後5mmほどに

小さく砕いてセージエキスの原料とします。

 

  • タイムの収穫

古代ギリシャ時代からタイムを浴場にいれて

肌を清めて神経を静めていたと記録が残り

セージ同様に歴史が深いハーブです。

タイムは抗菌作用が有名で、イギリスのエリザベス朝時代には

タイムを床にまき散らし疫病予防に使われていました。

肌への効果としては、抗菌、保湿、引き締めなどが期待されています。

収穫直前のタイム

収穫直前のタイム

前回の6月の収穫から葉、茎が20㎝ほど伸びて

花が少し咲いてきたら収穫の合図です。

それでは鎌を使って収穫していきます。

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セージと同じく根本は木質化しているので茎の柔らかい新芽の部分を収穫していきます。

タイムを収穫するとお肉を食べたくなるような香りが広がり、

お腹が減ってきます。

収穫後は乾燥させてタイムエキスの原料とします。

 

セージ、タイムともに葉をつけたまま冬を越します。

寒さには強いので、1月には-10℃まで下がる

明野ハーブ農場でも生き抜きます。

別の機会に冬のハーブの様子をお伝えします。

 

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